基調講演にはニューヨーク大学教授 David J. Elliott 氏が来日します

今年の基調講演では、国際色豊かな横浜を会場に行われる大会にふさわしく、講師としてニューヨーク大学よりDavid J. Elliott 氏をお招きしています。

 

Elliott 氏は、プラクシス的哲学の立場から、音楽教育の本質と価値について、多角的視点と深遠な考察により追求し続けている研究者です。音楽を教える者にとって、音楽に関する幅広い知識と、時には批判的な目で音楽と音楽における教育の深い理解を求める姿勢の必要性を論じ、その姿勢をもって教育者として学習者にアプローチをすることで、学習者が、音楽を聴くことと音楽をすること(Musicing) という、相互に依存しあう活動から、様々なジャンルの音楽や、音楽の多様な活動を経験できるようにするべきであると、音楽教育の本質と価値を力強く訴えています。

 

当日は「プロフェッショナルな音楽教育者であること」という演題で講演をしていただく予定です。同時通訳もありますので、多くの方にご参加いただき、音楽教育が抱える様々な課題を乗り越えるために「音楽とは何か」「教育とは何か」「音楽を理解するとはどういうことか」「音楽は人間の感情をどのように喚起し、表現するのか」「創造性とは何か」「カリキュラムとは何か」といった音楽と教育に関わる最も根源的な問いについて再考していただければと思います。

後半には質疑応答の時間もある予定です。

 

 

 [プロフィール](ご本人のHPから抜粋)

David J. Elliott 氏 

トロント(カナダ)出身。

ニューヨーク大学教授。教育者、トロンボーン奏者、作曲家、編曲家。

トロント大学にて音楽教育学の学士号・修士号、教育学の学士号を取得。

トロントの中学校教諭を経験し、その後28年間トロント大学で教鞭をとる。その間、ノースウエスタン大学、北テキサス大学インディアナ大学、南アフリカケープタウン大学アイルランドのリムリック大学等、様々な大学で客員教授として迎えられる。2002年よりニューヨーク大学へ移り、今に至る。現在は、アメリカの様々な主要大学のみならず、アイルランド、スェーデン、ポルトガル、中国、南アフリカ、オーストラリア、ニュージランドなど、各国の主要大学や学会においても講演を行う。

主著書:Music Matters (1995), Music Matters 2nd edition (2015)

主編著:Praxial Music Education: Reflections and Dialogues (2005)(2016)

    Community Music Today (2013),

    Artistic Citizenship: Artistry, Social Responsibility, and Ethical Praxis (2016)

 

その他多くの共著や論文がある。

 

詳しくは学会オフィシャルHP  < http://www.jmes2016.jp/keynote.html > 

David J. Elliott 氏 オフィシャルHP < http://www.davidelliottmusic.com >